高校生の塾選びで保護者がまず知りたいのは費用です。ところが実際に調べ始めると、料金がホームページに書かれていない塾が大半であることに気づきます。この記事では「そもそも料金はどれくらい公開されているのか」を当サイトの掲載データで集計し、そのうえで「実際にいくらかかるのか」を公的統計で確認します。

【独自調査】料金を公式サイトで公開している塾は5.7%

当サイト「地元受験塾ガイド」が掲載する全国の高校生対応塾 8,390校(2026年7月時点・各塾の公式サイトで確認のうえ掲載。調査方法)について、料金(の一部)を公式サイトで公開しているかを集計しました。

  • 料金を公式サイトで公開: 481校(5.7%)
  • 非公開(問い合わせ・面談で案内): 7,909校(94.3%)

つまり、約17校に1校しか料金を公開していません。「調べても料金が出てこない」のは、あなたの探し方の問題ではなく業界全体の慣行です。

指導形式によって公開率は大きく違う

指導形式料金の公式公開率
少人数指導16.1%(22/137校)
個別指導6.7%(402/5,977校)
集団指導3.5%(36/1,017校)
映像授業1.4%(15/1,099校)

地域密着の少人数塾ほど料金を明示し、大手チェーン(とくに映像授業型)は「校舎・面談での案内」に寄る傾向がはっきり出ています。映像授業型はコースの組み合わせが多く、一律の料金表を出しにくい事情もあると考えられます。なお、高校生対応塾の71.2%を占める個別指導の仕組みと選び方は高校生の個別指導塾ガイドで詳しく解説しています。

公開されている月謝はいくらか

料金を公開している塾の高校生コースの月額表記(407件を編集部で抽出)を集計すると:

  • 中央値: 月18,700円
  • 分布: 1万円未満 28%・1万円台 36%・2万円台 31%・3万円以上 4%

ただしこれは週1回コースなど最小構成の表記が中心で、そのまま「毎月の支払額」にはなりません。次の公的統計との差がそれを示しています。

公的統計でみる「実際の支出額」

文部科学省「子供の学習費調査(令和5年度)」によると、高等学校(全日制)の学習塾費は:

区分年間の学習塾費
平均(塾に通っていない家庭を含む)公立 147,140円/私立 166,867円
塾費用を支出した家庭のみの平均公立 約381,000円/私立 約444,000円
  • 通っている家庭だけで見ると、公立高校生で年間約38万円=月額換算で約3.2万円。公開されている月謝表記(中央値1.87万円)との差は、コマ数の追加や季節講習・諸費用が上乗せされていく実態を反映しています。
  • 学年別(公立)では 高1 約9.0万円 → 高2 約14.9万円 → 高3 約20.6万円 と、受験学年に向けてほぼ倍々で増えます。高3から通い始める場合は「講習込みの年間見積もり」で考えておくのが安全です(学年別の始め時は高校生の塾はいつから?で詳説)。
  • 一方で、学習塾費が0円の家庭は公立で61.4%。高校生の通塾は「全員がするもの」ではなく、塾なしで大学受験に取り組む選択肢も含めて考えて構いません。

月謝と総額はなぜ違う?費用の内訳

塾の費用は月謝だけではありません。一般的にかかりうる項目は:

  • 入塾金(入会時のみ)
  • 月謝(学年・科目数・週回数で変動)
  • 教材費(年度初め・講座ごと)
  • 季節講習費(春期・夏期・冬期。受験学年は特に大きい)
  • 模試代・テスト代
  • 施設費・システム利用料・冷暖房費

これらを合計すると、月謝表示の1.5〜2倍程度の年間負担になるケースもあります。「月謝が安く見えた塾が、講習を足すと結局高かった」は典型的なパターンです。

入塾前に費用で失敗しないための確認リスト

面談・問い合わせの際に、次を確認しておくと総額の見誤りを防げます。

  1. 年間総額の見積もりを出してもらう(月謝×12ではなく、講習・教材・模試・諸費用込みで)
  2. 季節講習は必須参加か、金額の目安はいくらか
  3. 学年が上がると月謝がどう変わるか(高3時の想定)
  4. 入塾金の免除条件(兄弟・友人紹介・時期キャンペーン)の有無
  5. 退塾時のルール(何ヶ月前申告か・返金規定)
  6. 成績や志望校に応じたコース変更時の差額

比較検討の全体的な考え方は高校生の塾選びで失敗しないためのポイントにまとめています。

料金を公開している塾から探すには

当サイトの地域別エリアページでは、市区町村ごとの比較表で塾ごとに**「料金公開」の有無**を表示しています。まず料金公開のある塾で費用感を掴み、非公開の塾は面談で年間総額を確認する——という順番で進めると、費用のミスマッチを減らせます。

本記事の独自集計は、当サイト掲載データ(各塾の公式サイトで確認・確認日を記録)をもとに編集部が算出したものです。集計方法・掲載基準は調査方法・掲載プロセスをご覧ください。料金は改定されることがあるため、最新の金額は必ず各塾の公式情報・面談でご確認ください。

よくある質問

文部科学省「子供の学習費調査(令和5年度)」によると、高校生(全日制)の学習塾費は年間平均で公立14万7千円・私立16万7千円です。ただしこれは塾に通っていない家庭(約6割)を含む平均で、実際に塾費用を支出した家庭だけで見ると公立で年間約38万円(月額換算で約3万円)になります。学年別では公立で高1約9万円→高3約20.6万円と、学年が上がるほど増える傾向です。
当サイトの集計では、料金を公式サイトで公開している塾は全国8,390校中5.7%でした。学年・科目数・週回数・コースの組み合わせで金額が大きく変わるため「面談で個別に見積もる」運用の塾が多いこと、季節講習や教材費など月謝以外の費用が占める割合が大きいことが主な理由と考えられます。公開されていない場合は、面談で年間総額の見積もりを確認するのが確実です。
おすすめしません。月謝のほかに入塾金・教材費・季節講習費(春期・夏期・冬期)・模試代・施設費などがかかり、これらを含めると月謝表示の1.5〜2倍程度の負担になるケースもあります。比較するときは「月謝」ではなく「年間総額の見積もり」をそろえて比べるのが確実です。
当サイトの各エリアページ(市区町村別の比較表)では、塾ごとに「料金公開」の有無を表示しています。お住まいの地域のページで料金公開のある塾から候補にすると、費用感を掴んだうえで面談に進めます。掲載情報は各塾の公式サイトで確認したもので、確認日を明記しています。

地域別の塾比較も見てみる

奈良・和歌山・三重・大阪・京都の市・町ごとに、高校生に対応している塾を比較できます。

編集:地元受験塾ガイド編集部 最終更新: