模試の価値は当日ではなく、その後の1週間で決まります。順を追って整理しましょう。

まず「判定」を正しく読めるようになる

A〜Eの判定は合否のラベルではなく、その時点での合格可能性の確率評価です。しかも提供元によって基準が違います。

判定河合塾(全統模試)ベネッセ(進研模試)
A合格可能性80%以上80%以上
B65%以上60%以上80%未満
C50%以上40%以上60%未満
D35%以上20%以上40%未満
E20%以下20%未満

ここから言えることは3つです。

  1. E判定=不合格宣告ではない。20%は0%ではなく、ベネッセ自身が「毎年D・E判定からも逆転合格を勝ち取る生徒はいます」と明記しています
  2. 同じ記号でも会社が違えば意味が違う。河合塾のC(50%)とベネッセのC(40〜60%)は別物。母集団も違うため、他社模試との判定比較は意味を持ちません
  3. だから見るべきは記号ではなく、同じ模試シリーズ内での偏差値・分野別得点の推移です

受け方①: 試験中に「自己採点の種」を仕込む

模試の受け方で最も差がつくのは、問題冊子に自分の解答を控えておくことです。

  • マーク式なら選んだ番号を、記述式なら答案の要点を冊子にメモ
  • これがないと当日中の自己採点ができず、返却までの約1か月が空白になります
  • 共通テスト本番では、自己採点の精度がそのまま出願判断の精度になります。模試は自己採点の練習の場でもあります

あわせて、本番同様の時間配分・見直しの練習として使う意識を。「どの大問で時間が溶けたか」を体感で覚えておくと、復習の質が変わります。

受け方②: 当日中〜翌日に自己採点する

帰宅したら、配布された解答解説で自己採点します。ここでのポイントは点数に一喜一憂することではなく、×印の「原因」をメモすることです。

復習の核心: 間違いを「原因別」に仕分ける

多くの記事は「復習ノートを作ろう」で止まりますが、効くのはその前の仕分けです。×が付いた問題を、次の5つに分類してください。

原因中身打ち手
知識不足単語・公式・用語を知らなかった暗記教材に戻る(最も対処しやすい)
理解不足知っていたが使えなかった該当単元を教科書・参考書で復習し類題を解く
時間切れ解けたはずだが到達できなかった解く順序・時間配分の設計を変える
ケアレスミス計算・マークミス・読み間違いミスのパターンを記録し、見直しの手順化
手つかず未習範囲だった焦らない。履修計画に組み込むだけ

同じ「50点失点」でも、原因の内訳によってやるべきことは正反対です。時間切れが多い人が単語帳を増やしても伸びません。この仕分けを1枚(復習ノートでもアプリでも可)に集約し、次の模試の前に見返す——これが「模試を成績に変える」サイクルです。

塾なしの人こそ模試を「ペースメーカー」に

塾なしで受験する場合、模試は数少ない「客観的な現在地測定」と「強制力のある締切」です。多くの模試は個人でも申し込めます(可否・方法は模試ごとに異なるため各社公式サイトで確認を)。学校一括受験がある場合はそれを軸に、志望校の入試形式に合わせて追加を検討してください。

なお、模試の解き直しに集中できる場所がない場合は、自習室のある塾を環境として使う選択肢もあります(当サイト集計では掲載塾の88.8%が自習室に言及)。

保護者の方へ: 判定が悪かった日の声かけ

判定は烙印ではなく「伸びしろの地図」です。結果表を前に問い詰めるより、「どの分野が課題だと分かった?」と原因の言語化を促すほうが、次の行動につながります。模試代・受験回数の相談も、受けっぱなしになっていないか(復習が回っているか)を基準にするのが建設的です。

秋以降は「判定の使い方」が変わる

夏までの模試が「現在地測定」なら、秋の模試は志望校決定の材料になっていきます。焦って模試の回数だけ増やすより、1回ごとの仕分け→反映のサイクルを固めることが、秋の判定を意味のあるものにします。残り日数からの逆算とあわせて計画に組み込んでください。

判定の定義は河合塾 Kei-Net 入試用語集「合格可能性評価」ベネッセ マナビジョン よくある質問にもとづく(2026年7月時点)。復習手順は各予備校が公開する共通的なメソッドを編集部で整理した一般論であり、公的統計にもとづくものではありません。当サイト集計(自習室88.8%)は掲載データにもとづく編集部算出(調査方法)。

よくある質問

判定は合否の宣告ではなく、模試を受けた時点での合格可能性の確率評価です。河合塾の全統模試ではE判定=合格可能性20%以下、ベネッセ(進研模試)では20%未満と定義されており、ベネッセ自身が「毎年D・E判定からも逆転合格を勝ち取る生徒はいます」と明記しています。特に夏までの模試は未習範囲の影響が大きく出ます。判定に感情で反応するより、どの分野で失点したかを原因別に分析して学習計画に反映することが、残り期間の使い方として合理的です。
最重要なのは「当日中〜翌日の自己採点」です。試験中に問題冊子へ自分の解答を控えておき、配布された解答で答え合わせをします。結果返却を待つと約1か月が空白になります。復習の範囲は「全問完璧に」ではなく、間違えた問題を原因別(知識不足・理解不足・時間切れ・ケアレスミス)に仕分け、自分の課題が集中している分野を優先するのが効率的です。
判定は各社が母集団のデータにもとづいて算出する統計的な評価で、「その時点の相対位置」としては有用です。ただし提供元によって基準が異なる点に注意してください。同じC判定でも河合塾は合格可能性50%、ベネッセは40〜60%を指します。母集団も模試ごとに違うため、異なる会社の模試の判定を単純比較することはできません。同じ模試シリーズの中での推移を見るのが正しい使い方です。
一律の正解はありませんが、「受けた分を復習しきれる回数」が上限の目安です。復習が追いつかないほど詰め込むと、受けっぱなしの悪循環になります。学校で一括受験する模試を軸に、志望校の入試形式(共通テスト型・記述型)に合わせて追加を検討するのが一般的です。塾に通っていない場合も多くの模試は個人で申し込めます(可否は模試により異なるため各社公式サイトで確認してください)。

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編集:地元受験塾ガイド編集部 最終更新: