制度が変わって2年目。「先輩のときはこうだった」「学校がまとめてやってくれるはず」という記憶が通用しない手続きなので、公式情報ベースでゼロから整理します。
大前提: 全員が「個人で」Web出願する
大学入試センターの公式Q&Aに明記されています——出願はWeb出願のみで、郵送による出願はできません。現役生の学校経由一括出願は令和8年度(2026年度)入試から廃止され、現役生も既卒生も全員が本人の端末から個人で出願します。学校は案内や確認はしてくれますが、代行はしません。
受験案内も冊子配付はなく、公式サイトでのPDF公表です。
覚えるべき日程は3つ(すべて2026年)
| 手続き | 期間 |
|---|---|
| ① マイページ作成 | 7月1日 10:00 〜 10月2日 17:00(すでに作成可能) |
| ② 出願内容の登録 | 9月15日 10:00 〜 10月2日 17:00 |
| ③ 検定料等の支払い | 9月15日 10:00 〜 10月2日 23:59 |
重要なのは、③支払いの完了までが出願だということ。登録して満足して支払いを忘れると出願になりません。本試験は2027年1月16日(土)・17日(日)(追・再試験は1月23日・24日)です。
出願は「志望校決定」ではない
意外と知られていない整理です。共通テストの出願で決めるのは受験する教科・科目数(と成績閲覧の希望など)であり、志望大学を書く手続きではありません。志望校は後日、各大学への個別出願で決めます。
「まだ志望校が固まっていないのに出願していいの?」——いいのです。むしろ、受ける可能性のある大学が要求する教科・科目を広めにカバーして出願しておくのが定石です(後述のとおり、教科・科目数は後から変更できないため)。
必要なものは3点だけ・証明書は不要
公式Q&Aによると、出願に必要なのは:
- インターネット接続端末(スマホ・パソコン・タブレット)
- メールアドレス
- 顔写真データ(2026年7月1日以降に撮影したもの・規格あり)
以上です。卒業証明書等の出願資格を証明する書類の提出は不要(既卒生も)。「書類集めが大変」という旧制度のイメージは捨ててかまいません。
検定料は「教科数」で決まる
| 区分 | 検定料 | 成績閲覧を希望する場合 |
|---|---|---|
| 3教科以上 | 18,000円 | 18,300円 |
| 2教科以下 | 12,000円 | 12,300円 |
- 分かれ目は科目数ではなく教科数。国語+数学+英語なら3教科です
- 支払方法(クレジットカード/コンビニ/Pay-easy)にかかわらず手数料188円が別途かかります
- 成績閲覧(+300円)は、翌年度以降の受験や自己採点との照合をしたい人向けの任意オプションです
夏のうちにできること/9月にやること
いま(夏のうち)できること
- 顔写真データを用意する(2026年7月1日以降撮影・規格確認)
- 出願用のメールアドレスを確保する(学校卒業で失効するアドレスは避ける)
- マイページを作成する(7月1日から可能)
- 受験教科・科目の候補を志望校群から逆算しておく
9月15日〜10月2日にやること
- 出願内容の登録(教科・科目数は登録前に確定)
- 検定料の支払い(支払完了で出願成立)
- 完了メール・マイページの表示を確認
間違えたとき: 直せるもの・直せないもの
- 受験教科・受験科目数は出願後に変更できません。「とりあえず少なめで出して後から増やす」はできない、と覚えてください
- 氏名・住所などは一定期限まで訂正可能ですが、訂正期限は年度の受験案内で必ず確認してください
- 迷ったら大学入試センターの公式Q&Aへ。塾や学校の有無にかかわらず、一次情報にあたる習慣が確実です
受験票も自分で印刷する
受験票はマイページから取得し、自宅やコンビニでA4サイズに印刷して当日持参します(カラー・白黒どちらでも可)。注意点が2つ:
- 受験票の余白や裏面への書き込みは不可(書き込みがあるとカンニングとみなされるおそれ)。試験場への経路メモなどは別紙に
- 顔写真付きで当日有効な身分証明書の携帯が必須です(現役生は生徒証で可)
模試の自己採点が、ここで効いてくる
出願で確定した教科・科目は、本番後の自己採点→各大学への出願判断に直結します。模試で自己採点の型を作っておくと、この一連の流れが練習済みの動作になります。塾なしで受験する人にとっては、出願の締切管理そのものが自己管理の腕の見せどころです。残り日数の全体像は夏からの逆算計画を参照してください。
日程・出願方法・必要なもの・証明書不要の記述は大学入試センター 令和9年度試験情報・同 Web出願案内・同 Q&A、検定料は河合塾 Kei-Net 出願ガイド、受験票の印刷・身分証の記述は大学プレスセンターの解説記事にもとづく(いずれも2026年7月時点の確認)。最終的な手続きの詳細は、大学入試センターが公表する令和9年度受験案内で必ず確認してください。