冬期講習で失敗する人のパターンは毎年同じです——「冬になってから慌てて申し込み、コマを取りすぎて復習が回らない」。時系列と学年別の目的から整理しましょう。

まず時系列: 申込は10月上旬に始まる

  • 冬期講習の実施は12月中旬〜1月初旬の短期集中が一般的(例: 河合塾の2025年度は12月15日〜1月6日のうち連続する日程・1講座90分×数回完結型)
  • 申込受付は例年10月上旬開始。河合塾の2025年度実績では高3生・高卒生が10月7日、高1・高2生が10月20日からでした。人気講座・時間帯には定員があります
  • 逆算すると: 10月上旬までに「目的と科目」を決める → 申込開始と同時に申し込む → 12月は迷わず消化する。この記事を読んでいる今が、まさに方針決めの時期です

なお9月後半〜10月頭は、高3にとって共通テストの出願期間(9月15日〜10月2日)とも重なります。手続きの締切をまとめて手帳に入れておきましょう。

学年別: 冬期講習の目的はまったく違う

高3: 冬期講習の期間は共通テスト本番(2027年1月16日・17日)の残り約1か月前。ここでの講習は「新しい単元を学ぶ場」ではなく、共テ形式の総仕上げ・時間配分の最終調整・弱点の最後の穴埋めの場です。年内入試の結果次第で一般選抜に切り替える人は、切り替え直後の演習ペース作りとしても機能します。

高1・高2: 直前期ではないので、目的は2学期までの弱点補強と受験勉強の入口づくり。特に高2は同日体験受験(1月)に向けた仕上げと位置づけると、講習の科目選びが明確になります。全科目パックより、英数の弱点単元に絞るのが定石です。

コマ数は「復習時間」から逆算する

いちばん重要な原則です。授業は受けた分だけ復習時間を要求します。

  1. 冬休みの実日数と1日の可処分時間を見積もる(部活・帰省・年内入試の面接等がある人はその分を引く)
  2. 授業1 : 復習1以上の比率で、消化できるコマ数の上限を出す
  3. その上限の中で、優先度の高い科目・単元から埋める

「せっかくだから」でコマを足すと、復習が回らず全部が中途半端になります。塾側の増コマ提案には「まずこの範囲の成果を見てから」で十分です(夏期講習の記事と同じ原則です)。

費用: 相場は「目安」、確認すべきは「総額」

民間の集計では、冬期講習の費用は高3で集団約5万〜15万円・個別約8万〜20万円、高1・高2で集団約3万〜6万円・個別約4万〜7万円が目安とされます(塾・コマ数・地域で大きく変動する参考値)。確実に言えるのは:

  • 当サイトの集計では料金を公式サイトで公開している塾は5.7%。冬期講習も申込前の総額確認が原則です(費用の考え方)
  • 金額はコマ数でほぼ決まるため、前節の「復習時間からの逆算」がそのまま費用の上限管理になります

「冬期講習だけ」の単発利用もあり

通年で塾に通っていなくても、冬期講習だけの受講は多くの塾で可能です。

  • 塾なしで進めてきた人: 直前期だけ演習環境と質問相手を「買う」使い方。市販の共テ予想問題パック+自習で代替する選択肢もあります
  • 転塾を検討している人: 冬期講習は移籍先候補を実地で試す最良の機会です。講習の手応えを見てから春の本入塾を判断できます
  • 注意点は夏期講習と同じ: 入会金の要否・外部生条件・講習後の勧誘の有無を事前確認。短期契約はクーリングオフの対象外になる場合があるため、キャンセル規定も申込前に確認してください

もう一点、実務的な確認を。校舎の統廃合が珍しくない時代なので、申し込む校舎で確実に開講されるか・急な閉講時の振替やオンライン対応があるかも見ておくと安心です。

申込前チェックリスト(申込開始までにここまで)

  • 目的を1行で言えるか(「共テ数学の時間配分」「英文法の総復習」等)
  • 復習時間から逆算したコマ数の上限を決めたか
  • 提案されたコマ数での総額を確認したか
  • 外部生条件・入会金・キャンセル規定を確認したか
  • (高3)共テ出願(〜10/2)など同時期の手続きと締切が整理できているか

通える範囲の塾は地域別エリアページで市区町村ごとに比較できます。候補を2〜3塾に絞り、講習の内容と総額を並べて選んでください。

河合塾の冬期・直前講習の日程・申込開始日は2025年度実績(公式サイト・比較記事での確認、2026年8月時点)。年度により変わるため申込時に各塾公式で確認してください。共通テストの日程は大学入試センター 令和9年度試験情報。費用相場は民間集計にもとづく参考値で公的統計ではありません。当サイト集計(料金公開率5.7%)は掲載データにもとづく編集部算出(調査方法)、クーリングオフの適用条件は消費者庁 特定商取引法ガイドを参照。

よくある質問

大手予備校では例年10月上旬に受付が始まります。たとえば河合塾の2025年度冬期・直前講習は、高3生・高卒生が10月7日、高1・高2生が10月20日から申込開始でした(講習の実施は12月15日〜1月6日のうち連続する日程など短期集中型)。年度・塾によって異なるため各塾の公式サイトで確認が必要ですが、「冬になってから考えると人気講座は埋まっている」ことがあるため、申込開始(10月上旬)までに目的と科目を決めておくのが現実的なスケジュールです。
「取れるだけ取る」は失敗パターンです。冬休みは実質2週間強しかなく、授業を受けた分だけ復習時間が必要になります。先に冬休みの可処分時間を見積もり、授業1に対して復習1以上の時間を確保できる範囲でコマ数の上限を決めてください。特に高3の直前期は、講習で新しいことを広げるより、過去問演習と弱点補強に時間を残すほうが効くことが多く、「講習は絞って自習時間を守る」が原則です。
民間の集計では、受験学年の高3は集団指導で約5万〜15万円、個別指導で約8万〜20万円、高1・高2は集団約3万〜6万円、個別約4万〜7万円が目安とされます(塾・コマ数・地域で大きく変動する参考値です)。当サイトの集計では料金を公式サイトで公開している塾は5.7%のため、申込前に「提案されたコマ数での総額」を必ず確認してください。コマ数の増減で総額は大きく変わります。
多くの塾で可能です。夏期講習と同様、外部生向けに講習を開放している塾が一般的で、塾なしで勉強してきた人の直前期の補強や、転塾を検討している人の「お試し」としても使えます。ただし入会金の要否・外部生の受講条件・講習後の勧誘の有無は塾によって異なるため、申込前に確認を。短期契約は特定商取引法のクーリングオフ対象外となる場合がある点も、夏期講習と同じ注意点です。

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編集:地元受験塾ガイド編集部 最終更新: